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テスト解析

統計検定(3級一週間合格記)

統計検定は、日本統計学会認定の統計に関する知識や活用力を評価する試験です。
(一週間の準備で統計検定3級に合格した経緯を報告します。)

統計学はテスト結果を解析するうえでは欠かせない知識と位置づけられます。
品質見える化ツールも統計学でよく使われている手法の一つといえます。
統計学を理解することで、テスト品質のスキルを向上させることができます。

統計検定

統計に関する知識や活用力を評価する全国統一の検定試験で、総務省・文部科学省・経済産業省・内閣府の後援事業に位置づけられています。
現在は、価値観が多様化した社会となり、さまざまな課題が常に発生しているような状態といえます。
データを客観的に判断してロジカルに問題を解決するスキルは、社会人として活動をするにあたっては必須とみなされるものであり、そこでその能力を判定する統計検定への注目が高まっています。

試験種別

統計検定には次のような種別が用意されています。
種 別 試 験 内 容
統計検定:1級 実社会の様々な分野でのデータ解析を遂行する統計専門力
統計検定:準1級 統計学の活用力 ─ データサイエンスの基礎
統計検定:2級 大学基礎統計学の知識と問題解決力
統計検定:3級 データの分析において重要な概念を身に付け、身近な問題に活かす力
統計検定:4級 データや表・グラフ、確率に関する基本的な知識と具体的な文脈の
中での活用力
統計調査士 統計に関する基本的知識と利活用
専門統計調査士 調査全般に関わる高度な専門的知識と利活用手法

試験実施

試験は、紙を使う試験方式と、コンピューターを使うCBT(Computer-Based Testing)方式の2種類あります。
紙ベースの試験は、6月中旬と11月下旬の年2回実施されていますが、6月中旬は「準1級・2級・3級・4級」のみとなっています。
試験会場は、札幌・仙台・東京 23 区内・立川・松本・名古屋・大阪・福岡ですが、6月中旬は札幌・東京23区内・名古屋・大阪地域・福岡地域となります。
他に団体特設会場が用意されることがあります。

CBT方式の試験は、随時実施されていますが、試験種別は「2級・3級」のみです。
試験会場として、全国主要都市を含む約200か所の提携施設が準備されており、試験会場ごとに試験実施日が設けられていますので、自身の計画により選ぶことができます。
ただし、受験料は紙ベースに比べて2000円ほど高くなります。(学割があり、そちらは紙ベースと同額です)

試験情報

2018年11月25日(日)に、紙ベースの試験が実施されています。11月下旬開催の試験なので全試験種別が対象となっています。
1級は「統計数理」と「統計応用」に分割されているのですが、両方受験することも可能ですが、「統計応用」の方は「人文科学」「社会科学」「理工学」「医薬生物学」の1分野を選択する形です。
 
次回の試験は、2019年6月16日(日)の予定となっており、6月中旬開催となるので、「準1級・2級・3級・4級」の受験が可能です。
申込期間は、個人申込が4月8日~5月10日で、団体申込は4月8日~5月8日です。
個人申込の場合は、Web申込と郵送申込が可能で、Web申込は4月8日10時に開始となり5月10日15時までとなっており、郵送申込は5月10日必着です。
団体申込は、10名以上の受験者をまとめて申込む方式で、一般試験会場で受験する場合は受験料が10%割引となります。特設会場での受験は受験料が25%割引となりますが、統計検定センターが定める条件に基づいて教育機関や企業等の団体が試験会場を用意する形が要求されます。詳細については、統計検定センターに問合せ願います。
 

統計検定3級一週間合格記

統計検定という資格制度が存在することを知り、チャレンジしてみようと思いました。
紙ベースの試験は年に2回しか実施されず、次回は11月下旬になるとのことでしたので、CBT方式で受験することにしました。
CBT方式ですと、2級か3級を受験することができますが、統計検定のホームページに記載されている過去問題をチェックしてみたところ、2級は少しハードルが高いと感じられたため、今回は3級を受験することとしました。

3級合格レベル

3級は、大学入試センター試験(大学共通第1次学力試験)数学レベルをほぼほぼ理解できていれば、十分合格できると思われます。
高校数学としては、順列組合せ(PとCで表現されるもの)と偏差について押さえておけば、あとは中学数学の知識でまかなえるはずです。

次の項目についての定義を確認しました。
順列(nPr) 異なるn個からr個を取り出して順に並べる:n×(n-1)×(n-2)×・・・×(n-r+1)
組合せ(nCr) 異なるn個からr個を取り出す(並べない):nPr÷r!=n!÷((n-r)!r!)
偏差 各データと平均値の差
平均偏差 各データと平均値の差の絶対値
分散 偏差を二乗した値の平均値
標準偏差 分散の平方根
変動係数 標準偏差を平均値で割った値
標準化 偏差を標準偏差で割った値
偏差値 標準化を10倍し50を加算
共分散 偏差の積の平均値
相関関数 共分散を標準偏差の積で割った値

3級受験準備

最低限の知識を確認する手段として、統計WEBサイトの[統計学の時間]ページを参照しました。特に「Step0. 初級編」は全てを読破し、内容を習得しています。
★[統計学の時間]の学習は、3日間程度です。

統計検定公式サイトでは、3級受験用の書籍として『日本統計学会公式認定 統計検定3級対応「データの分析」』を推奨しています。

日本統計学会公式認定 統計検定3級対応 データの分析


WEB画面での学習が苦手な方は、手元の書籍での勉強の方が習得が早いと思いますので、各自のスタイルに合わせて選択してください。

ひととおり知識の確認がとれた後は、統計WEBサイトにアップされている過去問題に取り組み、手書きにて解答するようにしました。
そして、全ての問題文と解答するまでの計算式や考え方をもれなく脳に記憶させ、どの問題文を見てもすぐに解法が書けるようになるまで覚え込むこととしました。
過去問題と同じような問題か、多少応用を加えたものが出題されると想定での受験対策です。
★過去問題の解答と記憶に、4日間程度費やしました。

過去問題については『日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[2015~2017年]』が出版されていますので、こちらに挑戦しておくと安心度が高まるはずです。

日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[2015~2017年] [ 日本統計学会 ]


3級受験合格

CBT方式で受験する場合、CBTを運営しているオデッセイという会社の「Odyssey ID」を取得しなければなりませんが、メールアドレスを一つ用意するだけで登録ができます。

CBT受験会場では、受験用のPC1台に、油性サインペンとサインペン記述用の下敷きのようなものが用意されています。個人で持ち込むものは、関数計算不可の単純な電卓1つだけとなります。
受験時間は60分間ですが、試験を開始すると受験用PCの画面下方に残時間が出力表示されるようになっています。

試験問題はPCの画面に出力表示されるスタイルですが、ディスプレイの一画面におさまらない問題文もありますので、その場合はスクロールをすることになります。
問題の解答は選択式であり、結果を求めるための計算はサインペンを使って下敷きに書くことになりますが、多少サインペンがにじむので筆圧を考慮する必要があります。

最終問題までの解答が済むと、問題が一覧表示されるので、再考したい場合には該当する問題文のページへと戻ることが可能です。
後回しにしていた問題は、問題が一覧表示された時に解答済か否かが識別できるようになっているので、その点安心です。

制限時間が過ぎると、アンケート画面へと遷移します。そしてアンケートの回答をすると、合否の画面が表われます。その後、受験会場の担当者が試験結果レポートをプリントしてくれます。

試験結果レポートには「合格評価得点:70」「あなたの得点:xx」「結果:XX」が印字されています。
また、セクション分析として「1.データの種類・標本/実験調査・統計グラフの分野」「2.データの集計・代表値・散らばりの分野」「3.確率・時系列の分野」それぞれの正解率を教えてくれますので、もし不合格となってしまい再度受験する場合での重点勉強分野がわかるようになっています。

ちなみに合格証は3週間ほど過ぎてから郵送されてきました。合格証には『統計検定(CBT)において』との記載があり、CBT方式受験ということが明記されていました。

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